地球のお勉強☆鉱物採集体験記、その④ ~ 初体験で学んだこと、感じたこと。知識編。

なんだか朝からあわただしい一日でした。

でも今日コンサルでお越しいただいたお客様のお話がもうとても興味深いもので、いま書いているこのシリーズにも深ぁい繋がりがあったりして、あらためて人生のおもしろさを感じます。

感情というものは本当に複雑に見えて、でもそのからくりが分かるとビックリしてしまうのですが、逆に分かったがために、誰のせいにも出来ずに、自分がどうにかするしかないことに気付いちゃって、きつかったりもするのですが。

まぁでも、すべては自分の闇を知り、本来の光に気付くことですものね。自分の、てのがキーよね。


さぁ、今日も鉱物採集のお勉強です。

石の会の鉱物採集での言語は、もちろん日本語です。

そして、鉱物もだいたい、和名です。

水晶 → クリスタル
煙水晶 → スモーキークォーツ
草入り水晶 → ガーデンクォーツ
山入り → ファントム
電気石 → トルマリン
ザクロ石 → ガーネット
孔雀石 → マラカイト
蛍石 → フローライト
燐灰石(りんかいせき) → アパタイト
方解石 → カルサイト
黄鉄鉱 → パイライト

皆さままず和名で話し始めるので、一瞬考えちゃう。煙とか草入り、山入りは分かりますが、ザクロは分からなかったですねー。

あとはその③でも出てきた、鉱山跡なんかで見られるという、ズリ、なんかもよく話題に出ます。

銅や鉄などのメタルを採掘していて、掘り出した岩石からそれらをみつけて、その他の岩石を斜面などに捨てたりするようなのだけど、そうして出来た岩石の山のことをズリというそう。

ズリの岩山は工業用としては価値がないけど、鉱物の宝庫だったりするのです。

そして、地層の話も。

岩盤があって、そこに石英の層があると、ガマがみつかりやすいのだとか。

 
ガマ

 

なんのこっちゃですよね。でも採集する人にとっては馴染の深いワード。

特に水晶採掘の際にはガマを開ける、ガマをみつける、というワードが飛び交います。

ガマ = 晶洞 = ジオード

ウィキペディアより
『晶洞とは、堆積岩や、火成岩玄武岩内部に形成された空洞の事で、鉱山などでは俗称で〈がま〉ともいわれる。ギリシア語で「大地に似た」を意味する「γεώδης、ジオード」が、海外での一般的な呼び名である。内部には熱水や地下水のミネラル分によって、自形結晶が形成される。』

形成のされ方は2種あり、わたしたちがよくネットで目にするものは火成岩だそうです。

火成岩はマグマの気泡や水泡が固まるのだとか。いわゆる水晶のポイントの部分は、空洞が無いと綺麗に結晶されません。確かによくあるアメジストジオードやジオードエッグなんかも、内側が空洞だものね。

そんなワケで、水晶採掘時には皆さまガマガマ言われてます(笑)。

ちーちゃいガマはそこここにある。

水晶の採掘できるところでは、長石や石英はもう、ごろごろしている。

一般的には水晶は、石英のうち、結晶の形があるというか、結晶性の高いものを水晶と言います。透明なものも多いですが、白濁しているようなものでも、水晶らしく結晶しているようなものは水晶と呼ばれますよね。

長石は、見た目は不透明で白っぽいものが多く、平らな面で綺麗に割れる感じです。逆に石英は透明感があって、割れ口は不規則です。

 

まぁハッキリ言って、ホントはちょっとどうでもいいかなと思うようなことでも皆さまいろいろ教えてくださるので、だんだん知識が増えていくのよ(笑)。

でもマグマが冷えてなんたらっていう地学的なお話になると、使っている言葉がよく分からなくて、わたしの口から出るのは『へぇ~』『ふぅ~~ん』とかばかり。

ちょっと口を挟もうものなら『そうじゃないんですよ』、と、即反論されます(笑)。頭のいい人との会話はホントおもしろいわー。

ちなみにこちらは秋の採集会で、『宝箱』と名のついたプレゼント企画でいただいた水晶。前回の採集会の近くの鉱山で、山口県産のもの。大小いろいろあったのだけど、わたしのには3つ入ってた。ラッキー。

それらはまるで水晶の上に、一回りというかかなり小さい水晶がのっかったような形のもの。

一回り大きな水晶が乗っかったようなものはセプターと言われます。セプターは松茸水晶とも言われ、男根を象徴する為女性のお守りともされるようです。

今回のは反対に、先に細い水晶が出来ているもの。「逆セプター」とか「仏塔」とか言われる形。根元が太く、ポイントに至るにあたり、一定の部分を境に急激に細くなっている水晶のことを言うのだそう。

2つの生成過程を経るセプターとは違うので、厳密にはセプター水晶ではないけどセプター水晶とは見た目が反対なので、インナーセプターや、リバースセプターと呼ぶこともあるのだと。

なんとなく細くなっていくのではなく、はっきりと「小さい水晶が上に乗ってる」のがわかるものはとても少ないのだそう。なんて稀少な水晶をいただいたのだ!

 

でもこうして、特に初参加や女性にはおっちゃんたちみんなが、これ持ってけ、これ持ってけ、といろいろ渡してくれます(・・・中には結構重いものや、なんだかよく分からないシミ系のもあったりします(笑))。

ほら、こんなのあったよ、と見せに来てくれて、その説明をしてくれたあと、もう持ってるからあげる、ハイ♪と、嬉しそう~に、くれるのよ。

そんな皆さまも、大きな単体のポイントをみつけたり、ガマをみつけたりするのは嬉しいそうです。

やっぱり大きいガマ、見つけたいよねぇ~、と、夢見る少年のように語る60代のおっちゃんたちなのです。

 

いよいよ次回、宮崎での水晶採掘会のお話。

 

ちなみに・・・その①で出会ったジェントルマンにはその後再会出来ていません。彼はおそらく福岡の人ではないのだろうなぁ。そしてあのこぎれい感、品の良さ、所作の美しさ、ユーモアはどこか伯父を思わせる感じでした。

教授だなきっと。なにかの。どこかの。口の悪い荒々しさとか、えばった感じは皆無で、素敵なジェントルマンでした(記憶が美化しているのかも)。

石の会の人に聞いても、○○さんかなぁー、と言いつつ、あまり情報がない。そしてオパール採れるよ、につられて入ったモノの、現在ほとんど九州でオパールが採れるところはないのだとか。ジェントルマンにしてやられましたわ(笑)。楽しんでますけどね~。