パリ夏 ~ タロパリさんぽ編その③

パリ夏 ~ タロパリさんぽ編その③

なんと・・・毎回言ってるかもしれないけれど、あっという間に11月です。

10月からしばらくは本当にいろいろあって、おもしろいこともあればなんだかわたしにとってはかなり残念なこともあったりと、身体もこころもばたばたしていました。

そしてそれが一気に身体に出てビックリしました。

うーん、それについてはいつか書けるかなぁ。
とりあえず、いまは落ち着いています。

そんなワケで、ようやくパリシリーズのつづきです!

 

 

20ウン年ぶりのひとりパリ歩きの喜びを感じながら、体力も回復したのでタローデパリ講師としての課題のひとつ、歩く瞑想の道8.6㎞チャレンジをいつにしようかな~と計画していたところ。

 

30度越えの猛暑日続きのパリ、なるべく気温の低い日にしたい・・・

すると週明けの月曜日が比較的雲が多そう!

よし、この日にしよう!

 

そしていよいよチャレンジ当日。

 

まず、歩く瞑想の道とは、日本語では新凱旋門と呼ばれるグランダルシュ(グランドアーチ)からルーブル美術館のガラスのピラミッドまで続く直線およそ8.6kmのことを言います。

そのレイラインはパリの歴史軸とも呼ばれ、そのまま伸ばしていくとエジプトにつながっています。

途中にはセーヌ川が流れ、エトワール凱旋門、シャンゼリゼ通り、コンコルド広場とオベリスク、チュイルリー公園の八角形の池、噴水、カルーゼル凱旋門、そしてルーブル美術館へと続きます。

8.6kmチャレンジ、まずはスタート地点のグランダルシュまでの道のりから紹介していきます。

最寄り駅のval de fontenayから出発地のグランダルシュまではいろんな行き方があるのだけど一番簡単なA線は途中から工事中で行けないため、メトロの1番線か、E線でマジェンタに行って直結しているサン・ラザール駅からL線の南線に乗って行く方法があります。

今回はL線に乗ったことが無いというだけの理由から、それで行ってみよう!と。

ただ、サン・ラザール駅が大きすぎて、そこから地方に行くための電車がずらーーーり並んでいるのだけど、掲示板やホームのサインを見ても、どれがどこ行きなんだかさーぱり分からん。

仕方ないので、係員に聞きます。

ハ『Gare de La Défenseに行きたいんだけど・・・』

係『それなら〇番線よ。』

ハ『え?〇番線?』

係『そうよ。』

えー!これかこれかなぁと思ってたやつとは全然違った・・・。

そして電車に乗る。

発車する。

一応Google Mapの乗換案内の地図を表示させておく。うんうん、合ってそう。

ホッとしたのもつかの間・・・あれ・・・改札あったっけ。

調べてみると、郊外や地方に行く電車の場合、大きな駅だと改札じゃなくて、線路ごとに切符やチケットを通す機械があるらしい。

 

通してない。

 

脂汗が出てきました・・・ちなみにこの日使っているのはカルネ。

購入したナヴィゴは先週分7月23日(月)~29日(日)と、8月のひと月分なので、7月30日(月)と31日(火)は使えないのです(この日は30日(月))。なのであらかじめ買っていたカルネを使用していました。

そのときは、わたしが買っているカルネがZone3までのだとは知らずに使っていて、La DefenseがZone3にあるとかも知らずに乗ってるという・・・。ヒエー(;´Д`)

もしZone1のみのカルネだったら、改札で引っ掛かるし(メトロと違ってRERやTransilienの駅は降りるところに改札がある)、もちろん到着駅で清算という概念が無いため、どんな言い訳も通じずそのまま罰金45ユーロを支払うことになります。

いずれにしても、当時はチケットの種類をちゃんと理解していなかったので、わたしの中では改札を通したかどうか、通すべきだったのかどうかだけが???で。

でももう乗っちゃったし、しょうがない。

罰金とか、嫌だなぁ~、と思いつつ、あっという間にLa Defenseに到着。

 

・・・難なく改札を通る。

 

サン・ラザール駅でどうすべきだったのか、気が付かないうちに改札を通っていて大丈夫だったのか、いまいち分からないのだけれど・・・良かった~~~~~!!!

駅から出ると目の前に、グランダルシュが。

グランダルシュ。ウィキによると

『フランス語の正式名称は「 la Grande Arche de la Fraternité 」(友愛の大アーチ)であるが「 Grande Arche 」または「 l'Arche de la Défense 」(ラ・デファンスのアーチ)の通称で広く知られている。

グランダルシュはカルーゼル凱旋門とエトワール凱旋門の2つの門が形成する直線(パリの歴史軸)の延長線に存在し、日本語では「パリの第3の凱旋門」、または「新凱旋門」とも呼ばれる。

実際には戦勝を記念して建てられた門ではないので厳密な意味での凱旋門ではなく、フランス語の名称にも "triomphe" (戦勝)の文字は入っていない。

しかし、設計者ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセンと建築技師エリック・ライツェルは建造物が20世紀の「凱旋門」としてヒューマニズムの象徴となることを願って設計したという。』


のだそう。

その大きさは幅108m、高さ110m、奥行き112mで真ん中が横に突き抜ける巨大な空間になっている正八胞体の形をしている。

その空洞部にはノートルダム大聖堂がすっぽり入るというから驚きです。

内外部の側面は厚さ5cmのガラスを、それ以外には大理石を使っているのだとか。

タローデパリでは4 Orderの象徴。

このグランダルシュが使われているカードは、形になる、というメッセージがあるのです。

 

そんなグランダルシュには最上階に上がれるガラス張りのエレベーターがあります。

今回の課題はまずそのエレベーターで最上階に昇り、レイラインを上から観ながら感じとるというもの。

 

そのエレベーター。

1回昇り下りするだけで、15ユーロ。

 

高い!

 

もちろんミュージアムパスとか使えません(凱旋門は使えます)。

カードで払って、いざ、最上階へ!

エレベーターで一気に昇ると、屋上へは階段で。

真ん中に立つと - 一直線のレイラインが。

 

 

超高層ビルが立ち並ぶ新都心を抜けたところの先に見える、凱旋門。

・・・遠いな・・・(;´Д`)

なんだかすんごい都会でびっくりしたけど、ここは気持ちいいな。課題だから登ったけど、来れてよかったな。

屋上は日影がほぼないけど。

ちょっと右にずれると、エッフェル塔も見えます。それにしてもすごい高層ビル群。

 

 

屋上にはバーが、エレベーターの周りにはカフェやお土産屋さん、展示室なんかもあります。

レストランは夏休みでお休みでした。

雲があるうちに歩き始めたいので、またエレベーターを降ります。

勝手に降りちゃいけないのでスタッフに声をかけなくてはならないという、なんとも非効率な感じ・・・(笑)。まぁ、あんまり混んでないから出来るのかしら。

 

下に降りるとまた全然感じが違いますね。

 

パリにはない、背の高いビルがたくさん。下からだと余計に圧迫感があるわー。

 

 

少し離れると、ようやく全体像が写せます。

 

歩く瞑想の道8.6km、スタートしました☆

 

が・・・。

 

このオフィス街が本当に重々しくて、なんだかずーーーんとしてしまいました。

高いビルに挟まれ、ビジネスマンたちがたくさんいる中で、ちょっとした緑はあるものの、空は狭く、空気はよどんでいて、びりびりとしたエネルギーに、気持ちもなんだか沈んでいきます。

 

お、おもい、、、

 

なるべくレイラインから離れず、緑を感じられるところを通ります。

 

でもこの周りは高層ビル。

 

白樺のような木があったり。

 

ヒマワリがたくさんある向こう側には凱旋門。まだまだ遠いです。高層ビル群もまだまだ続きます。

そして新都心を抜けると、今度は無機質な大きな道路が続きます。そのあたりの方がまだマシだけれど、やっぱりまだ重いなぁ~(;´Д`)。

 

しばらくすると環状線を抜け、パリ市内に入ってグランド =アルメ通りを歩きます。

エネルギーは一気に変わります。

ここすごく、分かりやすい変化。

これまではただただずんずんと歩き進んでいたけれど、なんだか楽しくてキョロキョロしたくなる♪

 

途中左に入る道にこんなミニオベリスクみたいのもあったり。

 

ようやく凱旋門が近くに見えてきて。

 

ちょうどグランダルシュから凱旋門まで半分くらいのとこまで来たかな。

 

この辺りからだぁいぶ軽くなってきました。

人も車も多いのだけれど、新都心のエネルギーとは全然違う!

歩き疲れてはいるけれど、身体も気持ちも軽くなってきました。

 

そしたらおなかが空いてきました(笑)。

 

途中通り沿いのいまふうのカフェで軽くサラダランチを摂り、いざ。エトワール凱旋門を目指しますわよ♪

 

 

つづく。