パリ郊外に暮らした夏 ~ 3
怒涛の11月が終わり、今日から12月。早いですな~(;´Д`)。
先日もお知らせしていますが12月の稼働日が少ないため、お問い合わせはお早めにどうぞ☆
そして今季のお味噌教室のお問い合わせもいただいてます。
1月中旬以降から2月いっぱいくらい、リクエストベースで開催しますのでお気軽にお問い合わせください!
さてさて、もう冬というのに夏のブログが半分も行ってません・・・。
まぁでも出来るだけ記録していこうと思いまーす!ので、気長にお付き合いくださいませ♪
☆
ハニーさん、向こうで仕入れてきたものとかないんですかー?
あるよー!
といいつつ帰国後もずっと温めてたままでした。
ヨーロッパと言えばアンティーク。
以前山中湖でアンティークのお店をされている方に同行して、イギリスのアンティーク市巡りをしたことがありました。車でいろんな市場に行って、楽しかったなー。
イギリスのものが多かったけれど、フレンチアンティークなんかも多かったです。
仕入れのお手伝いをしながら、可愛い雑貨にたくさん触れました。
そしてそこではたくさん怒られながら(笑)、梱包を学びました。
如何に最低限の梱包材で、テープもべたべた貼らずに、でもどこを触っても商品にガツっと触れることがなく、投げても割れないようにするか。
そんなの簡単~、と思いつつも、プチプチの平らな部分にちょうど角が来ると、そこが弱くなったりする。海外からの発送は日数もかかるので、かさばりすぎず、でも強度を保つというのが重要。
最初は何度もやり直ししながら、オーケーをもらったときは嬉しかったなー。あれからもう9年です。
当時36歳のわたし(笑)。
フランスの蚤の市は、20年前に来たときに、友人たちとパリか周辺のどこかの市場に行った覚えがあるけれど、そういやあれはどこだったのかな。
パリなどの都会でもさまざまな市場があって、そのどれもが結構な広さで、楽しい。
本気の仕入れだったら郊外やプロヴァンスなどの田舎に行った方が値段も安いし種類もたくさんあるだろうけれど、わたしは今回はパリ郊外滞在ということもあり、パリやパリ郊外の市場を巡りました。
もちろんそこでの出会いもいくつかあったので、またいずれここで紹介していこうと思います。
その前に、今回パリでとーてもわたしの気持ちが上がったのが・・・
文房具。
中でも、万年筆♡
いろんなのを仕入れたいなぁと思ってしまいましたよ。
いいな、わたしの好きなタイプの雑貨をそろえるお店とか・・・また夢が広がります。
フランスの文房具屋さん
最初はパリでのリーディング企画のためのレターセットを買うのに、いくつかの文房具店に行ったのがきっかけです。
レターセットはもちろんカードやばら売りの便せん、封筒なんかもかわいいのがいろいろあります。
そこで目についたのが、つけペン。
木製やメタル、ガラス製などのつけペンや、まるでハリーポッターやマリーアントワネットの世界を感じさせるような羽ペン。そしてひとつひとつ細工の凝ったメタルのペンスタンドやインクボトル、ボトルスタンドなどがところ狭しと並んでます。
さらに封書などにロウで封をするシーリングワックスのアイテムたちも(観てて飽きないFacebookの動画はこちら♪)。
シーリングワックスの色もたくさんあるし、スタンプの種類も豊富。さらに複数の色をちょっとずつ混ぜてマーブルに溶かすときなんかに便利な専用スプーンや、それと一緒に使える専用のワックスバーナーなんかもあったりして。
そんな町の小さな文房具屋さんに入ると、文字を書く、ということをあらためて考えさせられるような素敵筆記具がたくさん!
思わずカリグラフィとかしてみたくなってみたりも(わたし、字、下手なんですけどね~(;´Д`))。
そのときはそれらを観ながらいろいろと想像はしてはみるものの、実際に使う機会がないともったいないなぁと思い、とりあえずお仕事で必要なレターセットなどを購入。
ちなみに今回パリでとってもお気に入りになった文房具屋さん、ひとつはL'Ecritoire(レクリトワール)。
気さくで優しい女性オーナーのお店で、こじんまりとしたお店の中には可愛らしいアイテムがたくさん。
住所:61 Rue Saint-Martin, 75004 Paris
営業時間:11:00~19:00(日曜:15:30~18:30)
電話番号:01 42 78 01 18
そしてもう一つは、Mélodies Graphiques(メロディーズ・グラフィクス)。
ここは色のある(笑)素敵オヤジのお店。
カリグラフィーアイテムがたくさんあったり、クラシカルなものの取り扱いが豊富。とても美しいピーコック柄のばら売り便せんと封筒をたくさん買ったら、すごい素敵な入れ物に入れてくれました♡
住所:10 Rue du Pont Louis-Philippe, 75004 Paris
営業時間:11:00~19:00(月曜:14:00~19:00)日曜定休日
電話番号:01 42 74 57 68
フランスと万年筆
季節は夏休み。
フランスは9月が新学期なので、夏休み中は大きなスーパーなんかだと新学期用品がたくさん並びます。
100均があるような日本と比べると小学生用の文具としてはまぁまぁいいお値段になりそうだけれど。
収入にも寄るようなのだけど、新学期手当てなるものが毎年5万円前後支給されるのだそう。すごーい。
17歳までは美術館などは無料で入れたりするので、小さいころから芸術に触れられるのもすごい。
学生さんなんかが美術館内でデッサンしている光景もよく観られます。
近所のスーパー、オーションでも新学期用品がたくさん並んでいました。
おもしろそうなのでいろいろ眺めていると、目につくのが、万年筆の多さ。ボールペンや鉛筆よりも、万年筆の種類の方が多いんじゃないかな。
万年筆というと高級品というイメージでしたが、学生向けということでスーパーにあるのはリーズナブルなものばかり。
だいたい小学生の途中から万年筆を使い始めることが多いのだとか。
万年筆を使う理由の一つとして、鉛筆やボールペンでは、万年筆みたいに線の太さが調節出来ないからだそう。
細くのぼって、太く降りてくるような表現は、万年筆やつけペンならでは。
それは鉛筆やボールペンでは、日本の習字のような書き方は出来ないのと似てるかな。
昔はカートリッジインク式の万年筆が無くて、インクつぼにつけペンを浸しては書いて、浸しては書いて、だったけれど、いまは子供でも使いやすいプラケースの軽い万年筆(しかも意外と書きやすい)があったりする。
日本でも、墨をすって筆につけてとかしなくても、筆ペンなんてものがありますしねー。
そうして時代は変わって印刷されたり画面上で見るブロック体の活字が多くなっても、文字を書く、という行為を大切にする教えというのは、なんだかいいなと思いました。
そしてフランスでは小学生から、筆記体をみっちり教わるのだそうです。
いいなー!
わたしは筆記体が苦手です。
フランスではテストや試験なんかでも、驚くほど記述式が多くて、回答は万年筆で筆記体で答えることが多いらしい。
そして、さらにフランスらしいと感じるのが、『答案に美しさが求められる』こと。
試験によっては万年筆によってあらわされた独特の美しさが採点されて、字が汚いと減点されちゃう!
日本では消せるボールペンすらあるけど、最近は万年筆専用の修正ペンなんかもあって、青いインクの万年筆ならそれで透明になるらしい(でもそこに上書きは出来ないらしい)。
でも通常万年筆では間違えたら横線を引いて、間違いを残すことによって、正解にたどり着くまでの過程を見ることもあるのだとか。
それでも最近はボールペンを使用させる先生も増えてきたり、おとなになっても万年筆を使うかどうかは人に寄るみたいだけど。
小学生からのそういった教育は、効率だけではない、美しさや文化に触れるための大切な時間なんだろうなーと思う。
そして!
わたしも手に入れましたよー、お手頃でかわいい万年筆♪
一本目は、持ち方矯正出来るもの。
わたし、鉛筆やペンの持ち方が変で、でもそれを直さなかったんですよねー。
せっかく万年筆を使うのだから、持ち方も学ぼう!と買ったのが、ポーランド製の写真上のピンクのもの。
いろもポップでかわいい。
リーディング企画で出した封書に書いた宛名書きに、使ってみました♪
あとはお土産用に買ったものも。ホントいろいろ種類があって、でも、書き心地はそれぞれ違うんだろうな。
で、帰国が迫ってきたとき、オーシャンで見つけたこの写真下、スイカちゃん。
これもすっごいポップなんだけど(しかもbe Crazy!とか書いてあって(笑))、なんだか気に入っちゃって。でも他の万年筆より若干高め(とはいえ万年筆としてはかなりリーズナブル)。
うーん、でも、気になる!と、お買い上げ。
これがまた、なかなか良い書き心地なのよ☆
最近はつけペン型の、カートリッジ万年筆(長めで持ち歩きようではないタイプ)もあるけれど、お店なんかしているなら、それにおされなペン立てを合わせて、サイン用なんかに良いんじゃないかなー。
なんにしても、文字を書く、ということを大切にする文化に触れて、なんだかいろいろと触発されたのでした。
そんなワケで、筆記体の練習をするぞー!
持ち方矯正用の万年筆は筆記体練習用、スイカちゃん(実際スイカじゃなかったんだけどね)はちょっとしたメッセージなんかを書くときなどの普段使い用にしてます♪
とてもおしゃれな文房具店にあるクラシカルなものからスーパーに並ぶリーズナブルなものまでホントいろんな種類があって、さすがフランス、万年筆大国だなーと思いました。
次はフレンチアンティークかな?